
【還暦目前】老いを認めたくない私の揺れる心
|鏡に映る自分に、そっとため息
ふとため息が出ることが多くなった。
ショーウィンドウに映った自分の姿に、もうひとつ深いため息。
ああ、歳をとったんだなぁって、思う。
いわゆる「老い」を感じる瞬間だ。
それがもう、無視できないほどに増えてきている。
還暦目前。
私の世界は色褪せ始めているような気がする。
|変わったのは見た目だけじゃない
世代共通の話題が微妙にわからなくなって
適当な相槌をうつことも
若い人のテンポについていけなかったりすることも増えてきた。
気づけば、「それ、昔流行ってたよね」なんて言われることもある。
あれ? 私、なんだかちょっと古い人になってる?
気付かないふりをしてきたけど、新しいことを覚えることが
前よりもずっと難しく感じる。
特に単純に覚えることが苦手になった。
これが老いるということなのだろうか。
認めたくない気持ちと認めざるを得ない現実が
私の中で渦巻いている。
|自己評価が下がってしまうとき
人と比べるつもりはなくても、自分ができないことが目につく。
こんなふうに思ってしまう自分がイヤで、
ますます自信をなくしてしまう。
老いを言い訳にするなんて、と思うけれど。
出来ないことが増えるのは仕方がない。
心がちょっと、しょんぼり。ときどき、うるっとすることも。
|このままでいいのだろうか
暮らしは、いちおう回ってる。働いて、ごはん作って、洗濯して。
仕事も何とかこなせてはいる、自分では不満足だとしても。
でも、ふと立ち止まると出てくる「これから」のこと。
わたし、このままでいいの?この働き方でいいの?
毎日8時間、休憩も入れたら9時間。
今のままの働き方で
老いていく自分と向き合っていくのはちょっとしんどい。
|答えはまだ見えないけれど
そういえば学生のころ、
「曖昧」も「模糊」も似たような意味なのに、
ふたつを重ねるってなんだか不思議だなって思った。
「模糊模糊(もこもこ)」だったら、もっとかわいいのに…って
答えが見つからないままの時間、迷っている途中の思い――
そういうものを発信する意味ってあるんだろうか。
悩んでいたらこんな言葉に出会いました。
「人間は不安を通じて実存に目覚める」――キルケゴール
「人生の後半には“ほんとうの自分”との対話が始まる」――ユング
そうだよね、昔からみんな悩んでいるんだね。
私も、悩んでいていいんだ。
不安や迷いも含めて、今の自分をそのまま発信していくことが、
きっと今の私らしさ。
そんなわけで、このサイトの名前は Cafe_Moco2。
曖昧模糊な中からも、きっと何かが生まれる。
そんな期待を大切にする場所です。

